【お勉強】PTAって何なの?必要あるの?

ひとりごと
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こんにちはー、はるです。

新年度が始まることもあり、我が家にもPTAから役職やイベントについてのお手紙が届きました。持ち回りですが、役員は時間も取られそれなりの労力がかかりますよね、、、

私がこどもの時から既に学校にあった「PTA」ですが、そもそもPTAってなんのための組織なの?」「いつからあるの?今も必要?」

そんな疑問を解消できたらと思い、色々調べてみました!

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そもそもPTAって組織は何?

法令上の定義

「PTA・青少年教育団体共済法」(平成二十二年法律第四十二号)に「PTA」とはこういうものです。と定義づけられています。以下条文抜粋になります。

(定義)第二条 この法律において「PTA」とは、学校(学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第一条に規定する学校(大学を除く。)及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年法律第七十七号)第二条第七項に規定する幼保連携型認定こども園をいう。以下同じ。)に在籍する幼児、児童、生徒若しくは学生(以下「児童生徒等」という。)の保護者(学校教育法第十六条に規定する保護者をいい、同条に規定する保護者のない場合における里親(児童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号)第二十七条第一項第三号の規定により委託を受けた里親をいう。)その他の文部科学省令で定める者を含む。以下同じ。)及び当該学校の教職員で構成される団体又はその連合体をいう。

ウィキペディア(Wikipedia)によると

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本におけるPTA(ピーティーエー、英語Parent-Teacher Association)とは学校組織された、保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体児童・生徒は、PTA会員ではない。みな等しく活動の支援対象である[1]任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のための無償ボランティア活動というのが、本来のあり方である。

この項目では、各学校のPTA(単位PTA[2]と呼称される)について主に記述する。単位PTAが協働するために集まった、市町村都道府県・全国の各レベルに存在するPTA連合体(PTA連合会)の詳細については、日本PTA全国協議会全国高等学校PTA連合会の項目を参照。

つまり「PTA(Parent-Teacher Association)」とは

つまりは、

PTA=児童生徒のために、各学校の「保護者と教員」で組織する無償活動団体

ということですかね。

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PTAはなんでできたの?いつからあるの?

PTAは親と先生が有志で集まり、こどものために活動を行う団体だということが分かりましたね。続いて、いつなんの目的で組織したの?そんなところを見ていきたいと思います。

大阪府市町村教育室地域教育振興課のホームページに詳しい経緯まとめてありましたので、抜粋してみていきましょう。

PTA発足の目的

PTA(Parent-Teacher Association)はアメリカで生まれたもので、その創始者はバーニー(A.M.Birney)夫人だと言われています。
 19世紀の後半になると、アメリカは工業化や都市化が急速に進み、豊かな繁栄の時代を迎えます。しかし、物質的な豊かさとはうらはらに、子どもたちをとりまく環境は決して望ましいものではありませんでした。バーニー夫人は子どもたちが健やかに成長していくためには、まず何よりも教育環境を整備しなければならないと考え、「母親の会」をつくり運動を進めていきました。
 1897(明治30)年2月17日、バーニー夫人はハースト(P.A.Hearst)夫人とともに全米母親大会をワシントンで開催し、子どもの健全育成と教育環境の浄化を訴え、多くの提案をしました。そして、全国的な組織として「全国母親協議会」(National Congress of  Mothers)ができ、その活動を始めたのです。
 その後、協議会では組織の拡充を図り、父親や教師にも参加を求め、1924(大正13)年には「全国父母教師協議会」(National  Congress of  Parents and Teachers)が結成されます。これが、今日のPTAの原点といえます。

日本PTA発足の歴史

わが国では、第2次世界大戦後にPTAが生まれました。戦前には学校の後援会的な性格の強い父母会や保護者会がありましたが、戦後になってアメリカの例をモデルとしてPTAがつくられました
 昭和21(1946)年3月に、日本の教育の民主的改革のために来日していたアメリカ教育使節団が報告書を提出しました。その中で、民主化の一つとしてアメリカのPTAを紹介し、日本でも結成することを勧奨したのです。それを受けて、文部省は昭和22(1947)年3月に「父母と先生の会-教育民主化のために-」という冊子を作成し、各都道府県知事あてに配付して、PTAづくりを奨励しました。その結果、昭和25(1950)年までには全国のほとんどの小・中・高校にPTAが結成されました。
 昭和27(1952)年10月には「日本父母と先生の会全国協議会」(現在の日本PTA全国協議会)、11月には「全国高等学校PTA連合会」が相次いでできました。

〜以上、大阪府HPより抜粋。詳しくはリンク参照〜

PTA指導者のてびき
PTA指導者のてびきPTAのみちしるべ目次  ※各項目をクリックするとそのページに移動します。 1.PTAのおいたち 2.PTAの加入と後援会的PTA&nbsp

つまり、日本版PTAは何をするべきか

歴史を紐解くと、

PTAの目的とは、子どもたちが健やかに成長していくため教育環境を整備すること。であり。

PTA発足の経緯としては「日本の教育の民主的改革のため、アメリカの例をモデルとして作られた」ということになります。

第二次世界大戦後当時のことですから、いわゆる「軍事教育的」な教育思考を根本的に解消すべく、GHQとして肝いりで指導を行ったのでしょう。

「こどもが体罰やら洗脳的教育やら受けずまっすぐ育てるように、親も先生も一致団結していい教育環境作ってこうぜー!」っていうのが考え根っこになります。

いいことですよね!

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その他のPTA

各学校のPTAは上述の経緯により発足した任意団体でありボランティア色が強いですが、法人格を持つPTAも名前が出てきたので併せて紹介しておきます。

どちらも「こどもの健全育成!」を掲げておりいいこと書いてます。実際何やっているか、どこから運営資金が出ているのかは不明ですが、、、

公益社団法人「日本PTA全国協議会」

各学校個別の自治組織であるとするPTAですが、それらを束ねる「日本PTA全国協議会」、そんな組織もあるようです。こちらは法人格を持つ組織のようですね。

綱領
『本会は、教育を本旨とし、特定の政党や宗教に偏ることなく、小学校及び中学校におけるPTA活動を通して、わが国における社会教育及び家庭教育の充実に努めるとともに、家庭、学校、地域の連携を深め、子どもたちの健全育成と福祉の増進を図り、もって社会の発展に寄与する。』

一般社団法人「全国高等学校PTA連合会」

同じく高等学校のPTA活動に対しても、「全国高等学校PTA連合会」なる組織もあるようです。こりらも法人格を持っています。

法人の趣旨
『当連合会は、高等学校のPTA活動を通じて社会教育、家庭教育の充実及び学校教育との連携に努め、わが国の次代を担う青少年の健全育成を図り、もって生涯学習社会の形成に寄与することを目的に結成された連合組織です。』

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PTA加入は義務?入らなきゃダメなの?

これは全国的にものすごい根の深い問題になっているようですね、、、
PTAのあり方に関しては、他にも問題が表面化しており、議論もされているので併せて紹介していきます。

PTAの加入義務について

PTA自体は法令に基づく団体ではありませんから、まず法令等による加入義務はありません。各学校等での自治組織になり、規約もそれぞれ異なり、加入要件は格段台の規約によるとは思いますが、PTA発足の趣旨から鑑みるに「本来任意加入であるべき」組織ではあると思います。

ただ実態としては、「会費徴収」「イベント役員」など様々な問題があり、強制加入やくじ引きで役員を決めているところがほとんどではないでしょうか。

「こども教育環境改善のためにPTAに入り活動しませんか?」なんて勧誘や、「わたしのうちは共働きで時間が取りづらいから入っていないんです。」なんて人、聞かないですもんね、、、

PTAを取り巻く様々な問題

PTA発足から約70年、世の中の変化に伴い加入以外にも様々な問題が各学校にて顕在化しています。

  1. 強制加入の問題
  2. 役員の強制の問題
  3. 非効率かつ無駄な作業の多さの問題
  4. 個人情報の問題
  5. 会費の学校園徴収金との引き落としの問題
  6. 会費使途不透明の問題
  7. その他の問題(PTAの未加入者の子どもへの教育的配慮、PTAの必要性の説明

これは大津市の教育委員会が作成した「PTA運営の手引き」より抜粋したものになります。大津市内だけでこれだけあるのですから、全国で見ると上記以外にも問題は生じているのだ思います。

PTA運営の手引きには、問題の把握と説明だけでなく、各問題ごとに想定される解決策を具体的なレベルを交え分かりやすく明示しています。以下のリンクより閲覧できますので、所属のPTAに似たような問題が生じているようであれば、解決の糸口にしてみてはいかがでしょうか。

【考えようPTA】大津市教委の「PTA運営の手引き」全文 
「非加入について説明せず、『皆さん会員になっていただきます』と説明しただけで会員とする」「何の問題意識もなく前例を踏襲する」。こんなPTA活動はNG!-。大津市教育委員会が昨年10月に、こうした具体的な内容とそれに対する評価...
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今の時代にPTAは必要なのか?

教育の民主化は果たされたのか

戦後の教育環境改革のためとりいれられたPTAシステムは思惑通りに機能を果たし、日本の教育の民主化は、もしかしたら当時思い描いた水準まで達したのかもしれません。

昔は学校関連のニュースでよく聞いた「体罰、暴力教師」なんてワードも、現在は「モンスターペアレント」なんて言葉になり親側の過介入が問題にされているぐらいですから、ここ何十年かでも大きく教育環境は変わってきていますよね。

今では「部活残業問題」なんかで先生側のブラック労働環境のほうが問題にされているみたいで、こどもに対する教育環境の整備はある程度果たされたと言えるのかもしれません。

PTAは今の時代にはいらない?

そうはいっても、変容を続ける今の時代はまた新たな問題が生じているのだと言えますよね。

IT社会の発展に伴う「ネットいじめ」なんて言葉、私がこどもの頃にはありませんでした。また、SNSを通じた犯罪に巻き込まれるニュースも少なくありません。

また核家族化や地域社会の崩壊に伴い、こどもを地域で見守るシステムは小さくなっています。近所で有名なカミナリオヤジとか今聞かないですもんね。(ドラえもんにも出てこなくなりましたし、、、)
その結果、子育てで孤立した家庭に、抗えないこどもが巻き込まれる悲しいニュースも聞くようにもなりました。

こういう話を考えるとどうでしょう。「こどもの教育環境を整備する」というPTAの理念からして、新たな視点からやれることはまだあるかもしれません。

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【結論】令和のPTAの在り方とは。

なんでみんなPTAをやりたくないんだろう

「こどもの教育環境よくしましょう!」って聞いて、「嫌です!」っていうパパママはそんなにいないと思うんですよね。問題は組織の運営が昔のままで時代に合っていないことなんですね。だから強制参加でみんな嫌々ながらもなんとかPTAを持続させているのかもしれません。

ご紹介した【PTA運営の手引き】にも記載がありますが、世の中には、

  • 学校という箱にとらわれず地域社会をまきこんだ例、
  • 問題がそもそも生じていないのでPTAシステムを一旦無くした(休止した)例、

などもあるようです。

参考に厚生労働省「厚生労働白書」根拠のグラフを載せますが、共働き世帯増加は一目瞭然かと思います。昔と同じシステムでうまく廻るわけが無いんですね。
共働きの世帯も増えた中で、平日にしかも長時間に渡るPTA会議で子供との時間がとれなくなることも新たな問題なのかもしれません。

図 – 専業主婦世帯と共働き世帯の推移
(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

みんなそんなことを思いつつ、仕組みを変えるのにも労力がかかるので前例踏襲となっているのが現状なんでしょうけどね、、、

PTA運営も時代に併せた変化を!

5Gもいよいよ始まり、社会や仕事の在り方もWeb会議やコワーキングスペースの増加など大きく変容していきます。教育の現場もGIGAスクール構想など、同じく大きく変わっていくでしょう。

「みんな入っているししょうがない」「1年間だけだから役員も我慢するしかない」という過去より続くネガティブな考えから、PTAという組織も今一度原点に立ち返り、「子どもたちの良質な教育のための組織」としてどうあるべきか見直す時期にきているのかもしれませんね。

そしてそのために、「未来を担うこどものため、教育環境を整える」という考えの芯は変えずみんなで共有し変化する世の中にPTA自体も変化しつ運営を行うことが大事なのかもしれません。

とはいっても私のところも何も変わらないかもですが、紙主義だけはなんとかしたい、、、

ではでは~。

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